とがしまです。
突然ですが、ちょっと聞いてよ~漫画描いたけどこだわり見てほしいそんなシリーズ~開催です。
今回はこれ!↓
映画「君たちはどう生きるか」公開されましたね。監督の宮崎駿さんの初期作品である映画「ルパン三世カリオストロの城」これを真似しましたよの解説ページです。
なぜカリオストロの城なのか?それは今回の読み切りで再三話題に出している、映画脚本術の三幕構成これがキレーに当てはまった作品だからです。もちろんそれ以外も素晴らしい名作だと思いますが。
三幕構成の意識については次のちょっと聞いてよ②で詳しく語ります。今回は同じモチーフの登場が作品をよりわかりやすくするということについて2点に分けて語ります。
一つ目…
カリオストロでは「ぐいーん」という効果音でのびのびしたジャンプ。映画「ジョーズ」の「ダーダンダーダンダーダン」でサメが迫ってくるのと同じ効果ですが期待できます。
ラブトライで見てみます。ポンジ君の「にぶちん」が発動しているモチーフとして、荷物があり得ない引っかかり方をするということがこれに当たります。読み手に「またやってんなー」という感想を持ってもらい軽くお約束を想像してもらいます。そして、それ通りになるという気持ち良さを狙っています。(これは藤田和日郎先生の「読者ハ読ムナ」にも似たようなことが書かれています。)
二つ目…
またカリオストロと同じで三幕構成上大事な部分にこれを置いています。それが「冒頭」と「1/3くらいのターニングポイント」の二つのタイミングです。このタイミングで行うことはキャラを立てることでも効果的です。
つまりそのキャラによりストーリーが進行していることが強調されるからです。
ラブトライでもこれは同じ位置に置いていて、基本自分から動かないようなポンジ君がストーリーを引っ張っていくという効果があります。そして彼のキャラと主人公らしさの演出を狙いました。
そうしてこのシーンは生まれたわけでした。がんばれポンジ君!
追記:カリオストロのぐいーんジャンプは見ててとても気持ちが良いのでぜひ見てください。冒頭数分でやってくれますので。で見てると描きたくなるのが絵描きなので暗喩も込めてそのジャンプっぽいものも描いたのでした。
いやー漫画ってこういう考えを表現できるからいいですよね。楽しいっ!
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